安いドッグフードはダメな理由と品質の見極め方を解説

愛犬を大切に思っている人ほど、安いドッグフードはダメかもしれないと、一度は不安になったことがあるのではないでしょうか。

品質と価格は比例するといわれますが、継続性を考慮すると安いドッグフードを選択したくなるのが正直な気持ちです。

本記事は、安いドッグフードはダメといわれる3つの理由に迫り、品質を見極める方法を解説していきます。

安いドッグフードと高いドッグフードの違いが気になる人も、ぜひ参考にして下さい。

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安いドッグフードはダメといわれる理由は3つ

安いドッグフードがダメといわれる理由の多くは、以下の3つです。

価格の安いドッグフードは、製造コストを抑えるために低品質な原材料や添加物を使用する傾向があり、長期摂取による問題が不安視されています。

関連記事：安いドッグフードで長生きできる？ 寿命との関係を解説

安いドッグフードに含まれる成分や特徴について、具体的に解説していきましょう。

1.安価な原材料による品質リスク

まず安いドッグフードには、不透明な原材料による品質のリスクがあります。

実際に安いドッグフードの原材料を見れば分かる通り、〇〇ミールや〇〇パウダーと表記された肉骨粉(副産物)が使用されています。

日本では肉骨粉の取り扱いについて、農林水産省が以下のように公表しています。

ここで注目したいのが、ペットフード用の肉骨粉のなかに死亡家畜等が含まれている事実です。

原材料に使用される時点で、死亡家畜であることは間違いありませんが、死因について明記していないため4Dミートの存在が懸念されています。

家庭の愛玩動物を供養するケースを除いて、基本的に動物の死骸は産業廃棄物または一般廃棄物として処理されるため、4Dミートがペットフード用の肉骨粉に含まれる可能性は低いです。

しかし2014年2月22日に刊行された毎日新聞では、路上で死んだ犬猫の死骸が肉骨粉加工業者に渡されていた問題が報じられていました。

徳島市などが業者への委託を中止　県は陳謝　／徳島［毎日新聞/徳島2月22日］
徳島市、鳴門市、佐那河内村が、路上などで死んだ犬猫の死がいの処理を一般廃棄物処理の認可のない徳島市内の肉骨粉加工業者に委託していた問題で、県は２１日開かれた県議会同和・人権・環境対策特別委で、廃棄物処理を適正に行う責任者として陳謝し、同３市村が既にこの業者への委託を中止したことを報告した。

山田豊委員（共産）の質問に、上野秀樹・廃棄物対策課長と橋本保久企画監が答えた。上野課長は、「これまで相当期間、自治体が業者に委託しており、動物愛護法と廃棄物処理法のどちらで解釈するか問題だったが、（一般廃棄物で扱うべきとの）国の解釈が示された。これを契機に、市町村での適正な処理が行われるよう指導したい」と答弁。また、橋本企画監は３市村が認可を持つ業者の委託先を探していることも報告した。
【鈴木健太郎】

引用元：毎日新聞

どんな状態の肉が含まれているのかわからない時点で、肉骨粉を使用したドッグフードには不透明さが拭いきれません。

安いドッグフードにはコストを抑えられる理由があり、肉骨粉を原材料に含んでいる商品が多数存在しています。

原材料の不透明な安いドッグフードは、安全面と衛生的観点から大きなデメリットがあるといえます。

2.主原料に穀類が多く栄養価が低い

安いドッグフードは、主原料に穀類(とうもろこし、大豆、小麦など)が多く、栄養価が低い傾向にあります。

穀類を主原料にするメリットとデメリットは、以下のとおりです。

※必須アミノ酸とは、動物が体内で合成できない9種のアミノ酸。メチオニン、フォニルアラニン、リジン、ヒスジン、トリプトファン、ロイシン、イソロイシン、バリン、スレオニン。
※人間における体内吸収率は動物性タンパク質97%、植物性タンパク質84%。(参考｜動物性蛋白質 と植物性蛋白質の栄養上の相違点)

穀類そのものは無害ですが、主原料にした場合、犬にとって必要な栄養バランスが整っていない可能性があります。

総合栄養食ドッグフードはAAFCOの栄養基準を満たしているものの、タンパク質の値は、植物性の原材料を使ってクリアできます。

生物学的に犬は人間より多くのタンパク質を必要とするため、栄養バランスを考慮すると、肉や魚類を主原料としているドッグフードの選択が望ましいです。

3.不要な添加物が含まれている

安いドッグフードの多くは、不要な添加物が含まれています。

安いドッグフードに含まれる添加物の例	使用目的
保存料、酸化防止剤	賞味期限の維持
着色料	見た目の向上
香料	嗜好性の向上

ペットフード安全法では添加物の成分規格を定めていますが、長期摂取によるリスクについての研究結果はありません。

一定量の摂取による発がん性が認められている添加物がある以上、不必要に含まれていないドッグフードの選択が最適です。

ダメじゃない！安いドッグフードの品質を見極める方法

ダメじゃない安いドッグフードを見極める方法は、以下の4つに注意しながら、原材料を確認してみてください。

ドッグフードの主原料は、原材料名の1番先頭に表示されているものが基本ですが、以下のような場合は総量で考えます。

肉類30%、コーングルテンミール20%、コーングルテンフィード20%
↓
とうもろこしが主原料となる

原材料に使用される肉骨粉や副産物は、ダイレクトに記載されていないため、〇〇フィードや〇〇ミールといった表現に注意してください。

動物性油脂や〇〇脂といった表記も、どんな状態で含まれているか不透明なため、避けるのが無難です。

安いドッグフードは保存料や酸化防止剤に合成添加物を使用する傾向にありますが、品質保持の観点で妥協が必要になります。

犬にとって不要な着色料や香料を含まないものを選択して、できるだけ添加物の摂取を減らすよう配慮しましょう。

関連記事：違うメーカーのドッグフードを混ぜる前に知るべきメリットと注意点

安いドッグフードはダメかもしれないと不安なら手作りご飯がベスト

安いドッグフードはダメかもしれないと、どうしても不安を拭えない人は、手作りご飯の選択がベストです。

手作りご飯は、使用している原材料を自分の目で見て確認できるため、何が含まれているか分からない不安をすぐに解消できるメリットがあります。

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